さて、前回は遠州西ヶ崎から西鹿島まで遠鉄1000形に乗ってモハ25号編成を出迎えに行くという事でしたが
今回は、やって参りました西鹿島。
いよいよモハ25号吊り掛け電車を楽しみます。
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西ヶ崎から降り立ったホームではなく、反対側のホームにモハ25号編成は停まっていました。
そこから入れ換えてこちら側のホームに来るのかと思っていたら、そのまま少し前進して、反対側のホームでドア扱いをしておりました(゚Д゚≡゚д゚)エッ!?
だって、他の同業者もずっとこちらで待っていたから、大丈夫だと思っていたのに・・・(汗)
特に案内もなく、他の同業者も気が付いている人が居ないので、どうなのかな?と思っていても
もう既にドアが開いているので、向こう側のホームから発車するんだろうという判断で地下通路を通りモハ25号が停まっているホームへ移動します。

すると、わらわらと他の同業者も集まって来ました。
暫くすると、駅の放送でもモハ25特別運行列車は反対側のホームから発車します、と放送が。
もっと早く言ってよ・・・(´д`)

ま、今回は「夏休み特別運行」なので一般の方がこの電車に乗る目的で設定されているのではありません。
臨時に時間設定している列車なので、通常と違うホームから発車するのも頷けますけどね。。。
無題
とりあえず、それほど混乱せず乗ることが出来ました。
運転台直後にカメラを取り付け、モハ25号の吊り掛けサウンドを前面展望として録画しましたので、こちらからキャプチャーした画像です。
普段、こちら側のホームから発車する列車は少ないと思われますので、モハ25号と共に貴重な発車シーンですw


こちら、動画となります。
モハ25号の吊り掛けサウンドが結構なビビリ音で楽しめます。
当然ですけど起動するときに吊り掛けサウンドが始まりますが、
このモハ25号はブレーキ時に電気ブレーキが動作するので、
この時にも吊り掛けサウンドが聴けるのです。これがかなりヤバい。
ブレーキの減速度は起動時の加速度より高く
吊り掛けの振動が急激に来るので、吊り掛け音もかなり響きますw

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それにしても昭和53年製造の車両が吊り掛け電車なんて言われなきゃ判らないですよねぇ。
関東の大手私鉄なら抵抗制御はおろか、チョッパ制御や初期のVVVF制御車両も新造されてる頃ですから。
しかも冷房付きで空気バネ台車で快適(^^;)
2ドアでロングシートという以外は・・・。
外から見たら2ドアなので車内はクロスシートなのかと思うのは京急600形と重なるからでしょう(^^;)
運転台直後に座席があるのも素敵。
マスコンは京急のように手前に引くタイプではなく奥に押し出すタイプなのはJRと同じ。
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いやぁ~乗って見ていて飽きません。
しかも駅間がほどほどに短いのでフルノッチからのブレーキなんていうランカーブ引いているので
吊り掛けサウンドがグォォォォーーーーーーーン ↗からの↘ グォーーーーーーォォォォンンンンン 
最高速度は70km/hのようで、地方私鉄でよくある2~3ノッチ入れて40km/hぐらいでノッチオフ、
あとは惰行でカラカラカラ・・・なんてことは無く、とにかく走る!そして響く!
初速70km/hからの吊り掛け電気ブレーキは初めて聴きました。感動ですw

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運転台には、良く見ると手ブレーキも装備されています。
ブレーキ系統は3系統あるのに、手ブレーキも備わっているのは、電気ブレーキの信頼性が無かったから?
ま、備えあれば憂いなしw

P1100016そして、横にズラリと並ぶ押しスイッチ群。
湘南形の運転台にはこのレイアウトがよく似合います(^^;)
保安ブレーキがすぐ手に届く場所にあるのが安心感www

さて、西鹿島から吊り掛けサウンドを堪能していると、あっと言う間に新浜松に到着。
今まで先頭がモハ25だったのが、折り返し西鹿島行きの先頭はクハ85になり、前面展望は楽しめますが吊り掛けサウンドは楽しめません。
なので、そのまま折り返しも最後尾のモハ25に乗車します。

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折り返しは最後尾から去りゆく景色と共に吊り掛けサウンドを楽しみます。
前面展望では運転士の陰に隠れていた様々な計器類がよく見えるので、これはこれで良いです。
速度は60km/hになろうかという所。画像のブレーキ弁の上にある赤丸で囲っている部分に注目。
(見にくいので画像クリックで拡大してください(^^;)
「起動」・「抵抗短絡」・「弱界磁」(一般的に言う「弱め界磁」の意味)のランプが全点灯でフルノッチ状態。
60km/hになってもノッチオフしない気概が感じられますw
後ろに居ると停まる直前までホームが見えてこないので後ろから見てると、
「これって・・・と、停まるんか?!」という感覚に汗が(^^;)


後方展望の動画もお楽しみください~(^^)/~~~

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すると、先ほどの計器類のランプに「電気制動」のランプが点灯しました。
電気ブレーキが動作していることが判ります。
この時にも吊り掛けサウンドが響きます。
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40km/hぐらいに減速中ですが、そのまま10km/h程度まで電気ブレーキが効いてます。
電流計(メーター類の一番右)の針は200Aも流れていないようです(180Aぐらい)が、それでもブレーキはグリップ感が有って喰い付きは良さそう。
後から判ったのですが、遠州鉄道は架線電圧が750Vでした。主電動機に掛かる回路電流が少ないのはそのためなのでしょう。
モーターに掛かる電流が少ないので負荷もあまりなく、それでもブレーキは安定して喰い付いているので
モーターのトルク性能と吊り掛けだけにモーターが車軸に載っているから車輪へのグリップも良いのかも。
後ろから見ていると、このような動きも判るので楽しいです。

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新浜松から西鹿島へ戻って来ました。
後方展望もあっと言う間に堪能。片道30分程度なのも適度な乗り鉄で良いですね。
気が付いていたと思いますが、この日は天気が不安定。
雨が降ってきましたがそれでも空転することなく安定した走りを魅せてくれたモハ25号。
いやぁ~、満腹ですw
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西鹿島からさらに再び、折り返し乗車w
このまま遠州西ヶ崎で下車して、今度はクルマで走りを撮影します。
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窓に映るモハ25とは一旦さようなら~(^^;)

さて、新浜松へ行ったモハ25が戻って来るのを撮影するため、西鹿島方へ移動しますが、
なかなか撮影出来るポイントがありませんでした。
前面展望&後方展望で見ていましたが、遠州鉄道ってあまり引きが取れる場所が少ない。
駅撮りなら撮れますが、走りを駅間で・・・となると、なかなか難しい。
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結局、岩水寺~西鹿島間の保守用車両の引き込み線?のような場所で撮影することに。
これもあとから知ったのですが、定番ポイントのようですw

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で、風景がイマイチなのと急に曇ってきてしまったので、結局縦で面撮りに(´д`)
ちょい流し入ってますw
静止画で走りカットは吊り掛けサウンドが入ってこないのでクハ85でもおk

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後追いカット。吊り掛けサウンドを残しながら西鹿島までの最後の坂を登っていきました。
クハ85はジャンパ栓受けでモハ25はジャンパ栓あり。
スタンバイしていた時は晴れていたのに、うーん、曇ってしまいました。

重厚
折り返し、再び新浜松行きがやって来ます。
ようやく日差しが。ちょうど午後過ぎでトップライトになり陰も少なめ。
オデコの塗装ひび割れやら、アンチクライマーやら、むき出しの連結器胴受けやら、ジャンパ栓も付いてモハ25の無骨な感じが良いです。

いやぁ良かったです。遠州鉄道モハ25
この時はまだ正式に引退の発表は無かったので、まだ残るのかと思いましたが、
この年の年末に翌年春の引退が発表され、残ること無く廃車になってしまいました。。。
最初で最後になってしまったけれど、電気ブレーキでも吊り掛けサウンドを堪能出来たのは良かったです。

さて、最後に・・・

~ちょほいと 観察~

遠州西ヶ崎駅構内には小さな機関車が佇んでおりました。
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赤い電車ばかりの遠州鉄道の車両の中で、ED28 2号機という機関車が異色を放っていました。

wikiより引用ここから
豊川鉄道電機50形電気機関車(とよかわてつどうでんき50がたでんききかんしゃ)、および鳳来寺鉄道電機51形電気機関車(ほうらいじてつどうでんき51がたでんききかんしゃ)は、豊川鉄道および豊川鉄道の傍系事業者である鳳来寺鉄道が、1925年(大正14年)に新製した直流電気機関車である。
両形式とも保有事業者である豊川鉄道および鳳来寺鉄道の戦時買収・国有化によって鉄道省)籍へ編入され、1952年の称号規程改正に際してED28形(初代)へ統合された。

概要
1925年(大正14年)11月にイギリスのイングリッシュ・エレクトリック (EE) 社より輸入した小型電気機関車で、各社1両、計2両が輸入された。
国有鉄道(鉄道省)の東海道本線電化時に輸入されたED50形等と同じ、いわゆる「デッカー」の一党であるが、その他の「デッカー」が箱型車体であるのに対して両形式は凸型であり、凸型の「デッカー」は、日本では両形式のみである。
小さな運転台の前後にボンネットを有しているが、台車はボンネットの前端からさらに前方に張り出しており、両形式の特徴的な形態を作り出している。

導入後の変遷
1930年(昭和5年)10月に豊川鉄道電機50形はデキ50形に改形式され、鳳来寺鉄道の電機51形はデキ100形 (100) に改番された。
さらに1938年(昭和13年)1月18日付けで鳳来寺鉄道のデキ100はデキ50形デキ50に改番され、その翌日付けで豊川鉄道のデキ50はデキ50形デキ51に改番されている。

1943年(昭和18年)8月に両社とも、戦時買収により鉄道省籍に編入され、両形式は私鉄時代の番号のままデキ50形として引き続き飯田線で使用された。
1952年(昭和27年)に日本国有鉄道(国鉄)形式ED28形とされ、鳳来寺鉄道由来のデキ50が ED28 1、豊川鉄道由来のデキ51が ED28 2 となった。
ED28 2は国鉄在籍のまま京福電気鉄道福井支社に一時入線している。

ED28 1は1956年(昭和31年)2月1日、ED28 2は1959年(昭和34年)に廃車された。1は近江鉄道に、2は遠州鉄道にそれぞれ譲渡され、いずれも国鉄時代の番号のまま使用された。
このうち、近江鉄道に譲渡されたED28 1は、1963年(昭和38年)に西武所沢車両工場へ売却、同工場で降圧改造の上山形交通に再譲渡され、ED1形式のED2と改番のうえ、同社の高畠線で1974年(昭和49年)の同線廃止まで使用された。

2019年4月現在、遠州鉄道ED28 2は車籍を保持しており、通常は遠州西ヶ崎駅構内に常駐し、工事列車の牽引などに使用されている。
遠州鉄道では入線に際し、直流1,500Vから600Vへの降圧改造が施され、その後遠州鉄道の昇圧に伴って750Vに再昇圧された。

山形交通ED2は高畠線廃線後、山形県上山市のリナワールドに静態保存されていたが、2012年に撤去された。撤去後の処遇は不明である。

遠州鉄道ED28

遠州鉄道(遠鉄)では鉄道線(西鹿島線)で工事列車の牽引に使用され、通常はホキ800形とともに遠州西ヶ崎駅に留置されている。
なお、遠州鉄道では廃車後の解体を遠州西ヶ崎駅のED282などが留置されている区画で行うため、その際には西鹿島駅や新浜松駅などに回送される。
遠州鉄道では工事等の作業を終電 - 初電の間に行うため、基本的には夜間の走行が多い。

現在では、検査期限を延ばすために使用しない時期にはしばしば休車扱いとなっている。
ただし、現在でも検査入場の際などにたびたび色が塗りなおされている。
検査入場の際には2000形などの旅客車両に牽引されることもある。

電気方式 : 直流750V
主要寸法(最大長×最大高×最大幅、mm) : 9,090×2,405×4,090
主電動機定格出力 : 74kW×4基
制動方式 : 元空気溜管式自動空気ブレーキ

wikiより引用ここまで

遠州鉄道の車両の中で唯一の電気機関車となっていて、
普段、動きそうにない車両ですが「動くときは動く」ようです(^^;)
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この時は休車状態で、動かすときは解除をするのでしょう。
その手前に更に小さいモーターカーも居ます。
これ、大人が入れるの?w

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とりあえずホキもあるので、先ほどの岩水寺~西鹿島間にある保守用引き込み線でバラストを積み込み、保線で使用されるのでしょう。

こぢんまりとしていますが、しっかりと保守されているようでした。

吊り掛け電車が無くなってしまいましたが、
遠州鉄道は西鹿島で接続する天竜浜名湖鉄道とも絡められるので乗り鉄しやすいのも良いです( ̄▽ ̄;)

以上、遠州鉄道の吊り掛け電車の旅でした。