京急蒲田(空)第一踏切道

カマクウ第一踏切道って呼ぶ事が多かったですかね(^^;)

京急蒲田駅から東へ進み、羽田空港へと至る空港線。
まず最初に京急蒲田を発車すると、すぐに速度制限25km/hの(曲線半径 R=80)を描きながら渡るのが、ここ国道15号線(通称:第一京浜)を渡る踏切です。
この国道15号線を含む、空港線と並行している東京都道318号(通称:環状7号線)との交差部と京急線の踏切の重複部には、当然ながら渋滞が発生。
これを解消すべく平和島~六郷土手間、京急蒲田~糀谷間までの高架化を行うということで(正式には京浜急行本線及び同空港線(京急蒲田駅付近)連続立体交差事業)は東京都が事業主体となって都市計画事業として進められました。
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撮影 2000年6月頃
この時はまだ何も出来ていません。
まぁ、いつかは高架になるんだろうな・・・というぐらいの認識でしたが、
いよいよ高架化のアナウンス。
完全予想図を見た時は本当に出来るのか!?と思ったほどw

1999(平成11)年に都市計画を決定して、翌年の2000(平成12)年12月に工事認可。
2001(平成13)年12月に着工、
2010年5月に下り線を高架化。
高架の2階建て構造ですが、地上からの2階部分となります。
そしてさらに2年後
2012年10月に下り線(地上からの3階部分)が高架化完成。
これで全面高架化と相成りました。

かつて、正月の箱根駅伝の開催時には注目された箇所でした。
途中で踏切が閉まり選手の行く手を塞いでしまい、この後の記録に多く影響を与えてしまった事もあったようで。。。

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撮影 2000年6月
まだ片扉の北総7050形(元京成3050形)が走っていた頃です。
最初の1000形と反対側、品川方の海側から撮影したアングル。
踏切の川崎寄りには国道15号線を渡れる歩道橋が有るのですが、
京急の空港線を渡る向きの歩道橋は有りませんでしたので、このように電車を待つ歩行者の姿が。

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同じく撮影は2000年6月
「京浜蒲田駅前通り」という表記は「京急蒲田」になってからも存在していたようです。
走り去るのは「北総開発鉄道」だった頃の7000形。
前面形状がΣ形をしていて、その形状から「ガンダム」とも呼ばれていました(^^;)

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撮影 2004年10月頃
ちょっと判りにくいですが、京急蒲田(空)第一踏切道を渡る800形の上には高架橋が架けられています。
直上高架工法により、現在の地上部分のすぐ真上に高架橋が架かっています。
京急ではお馴染みの工法で地上には左右1本分もズラせる余地が無いので真上に文字通り「上げる」やり方です。
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撮影 2004年10月頃
糀谷方を望む。既に両脇と直上には高架橋の柱がトンネルのように並んでいます。
これが更に高架上でもう一段2層になった高架を造っているのですからスケールが違います。
何気に800形が空港線へ入っている運用も当時から珍しかったものです。
穴守稲荷から先はトンネル扱いなので非貫通でもOKです。
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撮影 2004年10月頃
この頃は、まだ京急蒲田(空)第一踏切道だけが単線で、この先の糀谷方で上下が交換出来る複線に広がっていて、
下りが京急蒲田を発車して上りが糀谷を発車すると、上り第一場内手前で交換待ちで停車。
下りが通過したら上りが京急蒲田へ入るという流れw
ですので、ここで上下が頻繁に行き交うので踏切はほぼ閉まりっぱなしの事が多かったです。
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そして、いよいよ2010年5月
空港線を含む本線上り線が高架化。それにより地上部分は下りのみになります。
今はもう京急線には来る事はない京成3500形がやって来ました。
着工から8年半近く経って、まず最初の大きな動きでした。

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上下で同時に来るかな~と思っていましたが、基本的に蒲(空)第一ですれ違うダイヤではないので、どちらかが遅れない限り来ませんでした。
この時でも結構な感動。まさか蒲田が本当に高架になるなんて。。。と(T-T)
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2010年5月
この頃、ちょっと本線側へ目を向けてみると下り線は本線も地上を走っています。
上り線が高架の2階部分へ切り替わり。なので、地上は下りだけの単線状態。
まぁこの状態なら踏切で待っていても良いか・・・というぐらい変わりました。
上下線が頻繁にすれ違う京急蒲田付近は、まさに「開かずの踏切」でしたからねぇ。。。(´。`)
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こちらは空港線・糀谷
2010年5月からの上り線高架化切り替えで上りだけ高架上に上がっています。
上りの単線状態。
撮影場所は現在の下り本線上辺りの位置から。
今では撮ることが出来ないアングルです(^^;)
ちなみに、こちらに向かって来る列車の後ろに、こちら向きで信号機が有るのがお判りでしょうか。
この時点で「上り」の単線が高架化しているので、品川方面へ行く「上り」と、
横浜から来た高架線「上り」が京急蒲田でスイッチバックして空港線へ向かう「下り」として上り線を走る暫定使用時代でした。

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振り返るとこんな感じ。
上りホームが現在の下り本線を仮板で渡して下り側にありました。
上下で切り替え時期が違うので、このようにする手法は他社でも見るとこができますね。
最近では小田急の下北沢周辺の複々線工事などでも見ることが出来ました。
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こちら、現在の上下配線。2000形が居るのが下り線です。
ひとつ上の画像は現在の下り線の線路上から仮板がある状態で撮影できたものです。

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話を2010年5月に戻りします。
下り線は地上のままなので、下り単線の踏切という構図は蒲田周辺と同じ。
品川からの「下り」羽田空港行き都営5300形が通過していきます。
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この先の大鳥居方より。糀谷第二踏切道から。
この時に切り替わりにより、左線の上りが高架へ。下りが右線へ通行する単線並列状態でした。
ここから見ると、上り下り共、列車は横浜方と品川方へ行くので左右で双方向へ進める状態。
かなりややこしい配線です。

そして、2012年へ・・・
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ついに、2012年10月
下り線も高架化。
これで国道15号線を跨ぐ蒲空第一踏切が廃止され付近の道路渋滞が解消しました。
地上時代の曲線制限
R=80   25km/hから
R=100 35km/hに緩和され若干の速度向上が実現。
上下線が2階建てで並行して糀谷手前で高架が並ぶ複雑な線形など、よくもまぁ考えたものです( ̄▽ ̄;)
自分が生きてる間にこんな日が来るなんて夢にも思わなかったですね。

都営の電車も新しくなりました。5500形が高架線を走っています。
蒲田要塞とも呼ばれ、高架の2階建てが南北に約400mにも続く京急蒲田駅。
その乗り換えも「プロ乗客」でないとスムーズに乗り換えられないほどです。
ネットの乗り換え検索でも出てこない乗り換えが、ここにあるw
「蒲田ダッシュ」と呼ばれる平行移動もありますよ(´д`)
そのネタは、ここでは触れないでおきますw
京急線は乗客がプロ乗客なので何ら問題無いのでしょう( ̄▽ ̄;)