前回は野辺地駅にて南部縦貫鉄道のホームでレールバスと初めての出会いでした(^_-)
さて、いよいよ発車します。

img241 (2)エンジンキーを回してエンジン始動!
まさにバスと同じ音でした。鉄道の気動車とは違うエンジン音が響きます。
シュシュッシュ・・・

ゴゴゴゴゴゴゴッゴオッゴオ・・・・

ゴォンゴォンゴォンゴォンゴォンゴォンゴォンゴォン

ゴギャガゴギャガゴギャガゴギャガォンオンォンォン・・・
ガラガラガラガラガラガラ
ガラガラ

ガンガンガンガンガンガンガンガン
うほっ!やはり凄い事になってきました( ̄▽ ̄;)
時折、アイドリング調整で空ふかしをしながら発車を待ちます。

乗車した時は動画なんて撮れる装備は持ち合わせて居ませんでしたから、今の時代は本当に便利です。
実際にエンジン始動の動画を上げている方がいらっしゃったので、そちらをどうぞ(^^)/~~~
このディーゼルサウンド、ヤバいっす。
こんな可愛いボディから、こんな荒々しいエンジン音が響くなんて。

「ビィーーーッッ」
これまた独特な警笛を鳴らし、いよいよ走り出しました。
走り出しは、とてもスムーズ。
音は凄いけど、そんなに驚くほどでは無かったのですが
1速がとても短いw
すぐにシフトチェンジ。2速へ。

シフトチェンジの様子も動画であげている方がいらっしゃったので、こちらを参照して下さいm(__)m
完全に旧型のバスやトラックの世界です。

徐々に速度を上げていくと、やはり激しい振動とエンジン音が響き渡ります( ̄▽ ̄;)
え!?想像を越えて違う意味で、黙ってしまい、こちらが静かになります。
img242
野辺地を発車して暫く東北本線と併走しながら進みます。
この音と振動にかなりの衝撃を受けつつも、お構いなし。
1速→2速→3速とエンジンを吹かしながらシフトアップ。
しかもアクセルをアオってダブル切ってる!
アオんないとギヤが入らないっぽいです(^^;)
そしてファイナルw
4速に入れたら更にアクセルを開けていきます。
速度は良く判らなかったですが、だいたい40~45km/hぐらいでしょうか。
それでもエンジン音とレールに軋む車輪からの突き上げ振動が凄いです
林の中を分け入って行き、少し開けると駅が見えてきました。

しかも、こんな何も無い処から乗ろうとしている方の姿が・・・。
野辺地を発車した時は自分一人でしたが、ちゃんと地元の方が利用しているのです。
日中は誰も乗っていないのかと思ったら、利用者が居てホッ(^_^)
実は、野辺地駅で誰も乗ってこなかったのと、あの衝撃の走り。
何かとんでもないモノに乗ってしまった感があって、ちょっと不安になってしまった自分が居ました(´。`)
地元の方が乗るのだから、大丈夫なのだろうと・・・w
img102
しかしまぁ、それにしても乗り心地は最高に悪いです!w
そんなにスピードは出ていないのに、下からガンガン突き上げる振動と、左右に振られる動きが収まりません。
ちゃんと座って居ないと座席から転げ落ちますw
写真を見たら、ちゃんと吊革が付いていたのですね。
乗っていた時は気が付きませんでした。
周りを見る余裕なんてありません。まぁまぁ命がけでしたから(´д`)
しかし、吊革に掴って立って乗る事になったら、吊革に力が入って天井が剥れるかもw

img101 (2)
そんな中、途中、牧場が見えてきました。
盛田牧場前という駅もあり、なかなかの景色です。
雪が積もっていたので馬は外に出ていなかったようでした。
もう、次は終点の七戸のようです。
途中、カメラを構える事すら出来る状況ではありませんでした(´。`)
今ならAFで適当にシャッター押せば撮れたでしょうけど、
この時はMFカメラで撮影していたのでブレブレでしたw
img245 (2)
そして、野辺地から約40分弱、意外と開けた駅構内の七戸駅に到着。
ここに南部縦貫鉄道の本社があり車庫も有りました。
駅周辺は、それなりに民家もあって確かに生活利用で使う路線ではあるのだろうと感じました。

ここでwiki 南部縦貫鉄道

この路線を運営していた南部縦貫鉄道は沿線の開発を目的に自治体が資金を拠出して設立された。免許を取得し着工したものの沿線自治体は寒村ばかりで資力に乏しく、すぐに資金が尽き工事が中断されたが、東北地方の砂鉄を利用する国策会社「むつ製鉄」が沿線の天間林村(当時)から南部縦貫鉄道で砂鉄輸送を行う構想が持ち上がり、むつ製鉄の事業主体である東北開発が南部縦貫鉄道に出資し、1962年にようやく開通にこぎつけた。

しかし、輸入鉄鉱石の価格下落により1965年にむつ製鉄の計画は頓挫。天間林からの砂鉄輸送もほとんど行われないまま中止された。並行道路にバスが走っていることから旅客も見込めず、1966年には会社更生法の適用を申請することとなり倒産、以後「更生会社」の肩書をもつ鉄道会社となった。

鉄道事業だけでは経営が成り立たないため、自治体から清掃事業や給食調理を受託し、その収益で存続してきた。鉄道部門が赤字ながらも路線が維持されていたのは、東北新幹線青森延長の際には沿線に七戸駅が設置される予定があり、旧来の路線を廃止し営農大学校前駅から新線を建設することで七戸駅に乗り入れ、新幹線アクセスによる経営改善を期待していたからである。

1981年、国鉄大畑線が第1次廃止対象路線に選定されると、上北・下北一貫の新幹線アクセスを意図して大湊線とセットで引き受けに名乗りを上げた。この際に「更生会社」では大畑線引き受けに不利となるとの判断から、1984年に更生計画を繰り上げて終了した。しかし、大畑線は経営基盤防衛の観点から地元バス会社の下北バスが引き受けることとなり、また新幹線青森延長計画も1988年に「ミニ新幹線」、すなわち七戸を経由しない案で(一時)決定となった。

その後、国有地である旧東北本線の路盤を借用して運行してきた野辺地 - 千曳間について、1995年12月に日本国有鉄道清算事業団から約5100万円で買い取りを要請され、その資金が捻出できないことから1997年に全線休止を余儀なくされた。その後、沿線自治体との調停によって約450万円で路盤の買い取りが行われたものの、休止中に荒廃した鉄道施設の復旧が予想以上に困難であり、復活を断念。2002年に正式に廃止となった。なお東北新幹線の八戸 - 青森間がフル規格建設へ計画変更されたのは休止後の1998年1月であり、2010年に八戸 - 新青森間が開業した東北新幹線は南部縦貫鉄道線跡と交差している。

現在は、旧七戸駅構内で当時の車両が動態保存され、毎年ゴールデンウィークにレールバスの体験乗車イベントが催されている。なお、当路線を運営していた会社は鉄道事業廃止後も前記の受託事業を行う会社として存続し、2004年に南部縦貫株式会社と社名変更している。なおタクシー事業(通称「縦貫タクシー」)は後に売却され、通称と同名の社名で営業している。

と、いうことで、かなりの紆余曲折がありました。
開業当初から難題な局面を迎え、何とか乗り越えていたようですが
激しい時代の波には敵わず・・・。
そして今、南部縦貫鉄道は「南部縦貫(株)」として鉄道からは離れていますが
会社として現在も存続しています。

さて、その当時のお話へ戻ります。
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七戸駅に到着して乗客を降ろすと、再びエンジン停止。
あんなにガラガラと音を立てていた、あの丸く愛くるしい車体から静けさが戻って来ました。
ずっとアイドリングしている訳ではなく、まさに路線バスのような使われ方。
折り返しの発車まで停めておくのでしょう。
今では「エコ」ですけど、この時は「経費節約」なのかも(^^;)
img244 (2)
折り返し時間で色々と観察。
車体はキレイに整っています。
床下の機器構成はとてもシンプル。
ほんとうにバスやトラックの荷台部分にあるような走行系の物しかありません。
img243 (2)
南部縦貫鉄道 キハ102
台車は1軸づつ。
ワム8000のような2軸貨車と同じ板バネ構成。
こりゃぁ最高に乗り心地が悪い訳だw
でも、一丁前にスノープラウも付いてます。全線で単線なのになぜか複線型スノプロ。
前面の通風口はガムテで目張りw
すきま風が凄いんでしょうね(^^;)
そして小さなパノラミックウィンドウと側面に並ぶバス窓。
乗降扉は折り戸で前面の傾斜に合わせたデザインも秀悦。
金太郎塗りとオデコに1灯のヘッドライトが時代を感じさせます(●´ω`●)
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車体中央に立っている煙突。
さっきまでこからモクモクと黒煙を吹かしていたのに、今は再び沈黙を守っています。
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さて、七戸から再び折り返し乗車です。
南部縦貫鉄道の本社がある七戸駅では色々と鉄道グッズが売られていて、何点か購入しました。
この頃からグッズ販売もしていたという点で鉄道ファン向けに営業努力がなされていて
南部縦貫鉄道が愛されている所以なのかも。
今でも保存運転など公開している理由の一つなのかもしれません。
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野辺地行きの帰り道は七戸から徐々に下り勾配のようでゴロゴロと転がっていきながら激しい揺れにも慣れ始めて車内でも撮影をしていたようです(^^;)
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七戸からは同じような景色が続きます。
冬至の頃だったので、まだ16時前ですが徐々に暗くなって行く様子を眺めながら、ひとり乗車しております(´。`)
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西千曳を過ぎて東北本線の線路が見えてくると、横から客レが通り過ぎていきました。
ED75牽引の12系1000番台一般仕様の普通列車です。
あれに乗ればこのあとの特急「はつかり」に乗らずに済んだのですが、
まぁ今思えば「はつかり」も12系1000番台も有りませんから、どちらかに乗っただけでも良しとしましょう。
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結構ブレちゃってますが暗さと揺れにより南部縦貫鉄道のキハ102から12系の普通列車を見送りつつ、野辺地へ。
向こうも野辺地に停車なんですが、あっと言う間にブチ抜かれて行きます。pb_img_20200528205101320
野辺地へ到着。この、ちょっと離れた感じにポツンとやって来たレールバスの印象は、今でも記憶に残っています。
ちょうど、夕方で暗くなって来た頃、昼間は目立たなかった車内の灯り。そして尾灯の電球が暖かさを感じます。
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ハダカの白熱電球が良い味を出していました。
古き良き時代・・・ってヤツです(´д`)
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再び跨線橋から振り返ると夕方の南部縦貫鉄道キハ102が哀愁を放っておりました。
夕方なのでフィルムのザラつき感も相まってますが、実際も良い雰囲気でした。
薄暮な時間に佇む姿に後ろ髪を引かれながら、青森行き「はつかり」の指定券を買っていましたので東北本線に乗り換えです。
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ちなみに、野辺地から乗った「はつかり」13号は583系でした。
ちょっと奮発してグリーン車に乗車。天井の高さが583系の特徴です。
この時も他に誰もおらず、貸切状態でした(^^;)
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別日に撮影。浅虫温泉-西平内間にて。
583系9両グリーン車組み込み編成の貫禄十分の走りでした。
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ちなみに、野辺地駅の駅舎は細かな色合いなどは変わりましたが基本的な構造などは今もあまり変わっていないようで・・・。
「のへじ」という平仮名表記なのが特徴です。

さて、野辺地から「はつかり」13号で青森へ向かったら、もう夜です。
この後、どうしたのかと言うと、「あけぼの」で帰りました。

南部縦貫鉄道に乗り鉄して「あけぼの」で帰る。なかなか良い旅でした(^^)/

現在では南部縦貫鉄道の車両を保存されている団体による運営がされています。

南部縦貫レールバス愛好会




とても大切に綺麗な状態で保存されていることが判ります。
定期的に公開もしているようなので、機会がありましたら訪れたいところです。



おまけ
南部縦貫鉄道と言えば、このCM
♪キンカン塗って晴れやかに~

ご存じの方は相当な方です(´д`)
CMの終わりに海沿いを走る南部縦貫鉄道キハ10が良い感じです。
実際には海沿いを走る事はありません。。。

末永く皆さんに愛され続けていく事を願います。
以上、南部縦貫鉄道でした!

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