「IZU CRAILE(伊豆クレイル)」は2016年(平成28年)7月16日に運行を開始した列車です。
小田原駅 - 伊豆急下田駅間で土休日に運用(1日1往復)、全車両グリーン車指定席の快速列車で運転。
一部座席は、食事サービスと乗車券のセット旅行商品として販売されました。
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wiki より
  • Cresciuto(クレッシュート、イタリア語で「大人、成長した」の意)
  • train(トレイン)
  • ile(イル、接尾辞の「〜に適した」)

の造語であり、「大人に適した列車」の意味となる。
表記は、C(クール)+RAIL(レール)+E(エレガント)で「CRAILE」である。
車両の老朽化により、通常の臨時列車としては2020年(令和2年)3月29日で設定を終了し、
4月4日に静岡デスティネーションキャンペーンアフターキャンペーンのオープニング列車として運行した後、
6月28日の静岡デスティネーションキャンペーンアフターキャンペーンのクロージング列車をもって運行を終了する予定であったが、
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、4月4日の運行ならびに6月28日のラストランの運行については中止となった。
このため、3月29日が事実上の最終運行となり、運行開始から約4年弱で運行終了となった。


車内設備

座席は全てグリーン車指定席、座席定員数98名。

651系1000番台IR01編成 車内設備
 
← 伊豆急下田
小田原 →
号車1234
車番クロ650-1007モハ650-1007モロ651-1007クロ651-1101
種車
カッコ内は常磐線時代
クハ650-1007
(12)
モハ650-1007(改番なし)
(12)
モハ651-1007
(12)
クハ651-1101
(106)
車内設備海側は窓側に向いたカウンター席
山側は1人掛けボックスシート
パブリックスペース
バーカウンター・ラウンジを備える
4人用コンパートメント5区画
および車いす対応の2人用コンパートメント
回転式リクライニングシート(40席)
および固定式ボックスシート(12席)
定員24名座席なし22名52名

1・3号車は食事・ドリンクをセットにした旅行商品として販売、4号車のみ一般客向けとして乗車券・グリーン券のみで乗車できました。

と、いう事で、今回は「伊豆クレイル」のご紹介です。
2018年9月に1度だけ乗った事がありましたので、乗り鉄旅の様子など(^^;)
旅行商品で申し込むと車内で食事が出来るセットとして乗車出来ますが、
食事付きなので事前に用意する関係上、当日申し込みは不可であることと価格的に高いので
当日、空きがあるのを確認して4号車の座席利用のみとしました。
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当日は熱海から乗車。
運転時間帯が午後イチだったので昼飯の駅弁を買い込んで車内でオリジナルドリンクを買うという図式でした(^^;)
本当は始発の小田原から乗車すると途中の根府川のビューポイントで徐行運転をしながら観光案内もあるのですが、この先の伊豆急行線内でも徐行運転・一旦停止をするので熱海から乗車しました。

車内に居ながらにして海をゆっくりと眺められるという事が楽しめます。
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熱海からは伊東線に入り、東伊豆の海岸線に沿って走ります。
海が間近に見えて、リゾート感満載です(*゚∀゚)っ
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隣の3号車は半個室になっていて4人用コンパートメント5区画・車いす対応の2人用コンパートメント1区画が展開しています。
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空室が有ったので暖簾から覗いてみると、こんな感じ。
種車の651系普通座席1枚分の窓にテーブル付きでボックスシートが備わっています。
旅行商品のセット販売区画で食事付きツアー客が利用できる座席です。
ご覧の通り、完全な個室では無く、座席の上部は開いていて荷物棚や天井は種車のまま仕切りは有りません。
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続いて、2号車のフリースペース。売店やベンチ的な椅子があります。
こちらでの売店では酒類の販売もしていて、伊豆名産のミカンなどを使用したオリジナルカクテルを飲むことが出来ます。
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ラウンジ側では電子ピアノの生演奏が行われていました。
乗客もそこそこ乗っています。
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伊豆急下田寄りの先頭車1号車は海側に向いた座席と山側は一段高くなっているボックスシートが展開。
この手法は「リゾート21」と同じです。
コチラの車両も旅行商品のセット販売区画なので駅のマルスから指定券だけを買うことは出来ません。
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2号車の売店では飲み物のほかに色々と食事系なモノも売ってました。
これだけでも旅行商品ツアー弁当付で無くても4号車指定券にして車内でツマミを買えば十分です。
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伊豆急行線内は単線区間が殆どなので、各駅で交換してゆっくりと乗車を楽しめます。
種別も「快速」なのでグリーン料金は特急料金と思えば、踊り子より楽しめました。
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何だかんだと、あっと言う間に伊豆急下田に到着。

下田まで乗りと通す人は余り居なくて、途中駅で徐々に下車するので最終的にはローカル列車的な感じでした。

普通のヒトは、この列車に乗るのが目的ではなく、目的地に行く予定で利用しているのですね( ̄▽ ̄;)
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今は見ることが出来ない両者。

この時はまだそんな事になろうかと思ってもみませんでしたが。
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下りは3番線に到着しましたが、折り返しの上りは転線されて1番線へ。8000系との並び。
東急8000系は全国各地で色んな車両と並びを実現していますね(^^;)
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ちなみに、伊豆クレイルは始発の小田原駅では専用待合室も有ったのですが、運休のまま御役目御免に。
ここまで作り込んだのに4年で終了です。
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小田原駅構内の顔出し看板にも伊豆クレイル物がありましたが、

今は小田原駅から発着する臨時列車も無くなっているのでしょう(>д<)

各地でイベント列車が運休になっているので、今後の臨時列車に期待します( ̄▽ ̄;)