前回のJR北海道に続き、JR東日本での「スーパー」な特急をご紹介します。
まずは、JR東日本で最初の特急形電車、しかも「スーパー」特急としてデビューした651系常磐線「スーパーひたち」のご紹介。
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こちらは登場時にキャッチフレーズなんぞを付けられておりまして「タキシードボディーのスゴイやつ」なんていう触れ込みでした。
「スーパー」というだけに、こちらも最高速度130km/hで上野-水戸間無停車というのも売りでしたね。
基本編成が7両でグリーン車1両込み、付属編成は4両のモノクラス。
7+4で基本・勝田+付属・いわき などの運用が主でした。
現在は直流専門として基本7両編成が改造され上越線系統の特急「草津」・「スワローあかぎ」などで運用され、付属4両編成は波動用として交直両用を活かして水戸支社管内から直流管内wへの臨時快速などで使われています。
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じつは、651系の後継であるE657系も登場から暫く「スーパーひたち」として使用されていました。
E657系登場直前の2011年3月に不運にも東日本大震災が発生。
予定では常磐線は上野-いわき間で仙台方面行きの特急と系統分離して651系とE657系が「スーパーひたち」系統、いわき以北にはE653系が仙台系統とする計画がありましたが、
そこで震災により常磐線が不通に。さらにE657系として当初の増備計画が一時凍結。
それまで量産された本数で651系「スーパーひたち」と運用を並行したので651系・E657系の両形式の「スーパーひたち」が存在していました。
その後は徐々に651系を前述の通り上越線系統へ転属するためE657系で置き換え、全ての「スーパーひたち」にはE657系が使用される事に。E657系は10両固定編成のため、途中分割などはありません。当初の予定で、いわきを乗り換え駅として上野口、仙台口の系統分離は無くなり、結果的に仙台までの通し運転が復活したのでした。

E657系 wikiより
5付記

そしてE657系「スーパーひたち」が2015年3月14日のダイヤ改正より速達タイプの列車が「ひたち」、土浦などの停車駅が多いタイプの列車が「ときわ」に改称され、「スーパー」は消滅。全ての特急にE657系が使用され、車両の格差は無いものに。
また、同日の上野東京ライン開業に伴い、日中の列車を中心に品川駅まで延長されるなど利便性が向上しています。

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続いては中央本線の特急「スーパーあずさ」
先に登場した651系とよく似た顔のE351系。振り子式特急電車です。
最高速度は130km/h、新宿 - 松本間の最速列車は2時間25分という速さ。
並行する高速バスと対抗する構図は今も同じですが、このとき従来の183・189系から速度向上を目指してJR東日本唯一の振り子式車両を導入した形式です。

E351系 wiki
1概要

1993年(平成5年)12月23日に営業運転を開始し、約25年間にわたり活躍。後継のE353系の登場により2018年(平成30年)3月16日をもって「スーパーあずさ」の定期運用を終了した後、同年4月7日のラストランをもって全車両が引退、廃車となりました。
こちらは転属などは行われず、全て廃車という事で廃形式という結果に。
651系より車齢は若いのですが、やはり振り子式車両はツブしが利かないのでしょうか。。。

この形式も不運に見舞われた事がありました・・・。

wikiより引用

1997年(平成9年)10月12日、S3+S23編成による「スーパーあずさ」の大月駅通過中に、信号を無視して本線に進入した入換車両(201系)に衝突されて脱線転覆し、S3編成のうち損傷の酷かった5両が解体された。
→大月駅列車衝突事故
本件事故後の処理は、廃車手続きをせず代替の車体を日立製作所で新造し、この車体に使用可能な部品を整備のうえ取り付け、原番号で復旧した。事故発生から代替編成新造までの期間は、編成不足を補うために北陸新幹線一部先行開業に伴い余剰となっていた「あさま」用の189系11両編成を車体塗装を変更せずに投入した。



現在は振り子式をやめ車体傾斜方式の後継E353系による「あずさ」・「かいじ」として車両を統一、E657系のように共通運用となっています。
振り子式をやめ車体傾斜方式でもE351系と同様な曲線通過速度を維持出来るようになったのも革命的です。

E353系 wikiより

E351系と同様の車体傾斜式車両ながらE351系のマップ式制御のコロ式制御付き自然振子からマップ式制御の車体と台車の間に取付けられた空気ばね(枕ばね)へ圧縮空気を吸排気することで左右の空気ばねの高さを変えて車体を傾斜させる空気ばね式に変更されており、空気ばねへの吸排気機構に使用されている電磁弁を従来のON/OFF制御の電磁弁から比例制御の流量比例弁を用いることでE351系と同じ曲線通過速度を実用化している。ただし、曲線通過速度はE351系と同様としている。最大傾斜角は1.5度とE351系より傾斜角度が小さいためパンタグラフは屋根の上に直接搭載されている。パンタグラフを搭載した車両には前述のアンチローリング装置を搭載して車体傾斜の精度向上を図っている。量産先行車には12両編成時の両端となる制御車両(クモハE353形・クハE352形)およびグリーン車のサロE353形のみにフルアクティブ動揺防止装置を搭載していたが、量産化では全車両に搭載され乗り心地に配慮することとなった。

このように新機軸を取り入れたE351系でしたが、各社の振り子式車両には維持・整備が非常に難儀しているのでしょうか、あまり振り子式を採用しなくなる傾向にあります。
ま、最後にはコスト・・・なのでしょうけど( ´_ゝ`)

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こちら「スーパー」な特急にしては、その形状からスピード感はなく個性強めの形状である251系。
列車名は「スーパービュー踊り子」と名付けられましたが、速度向上が目的ではなく、「乗った時からそこは伊豆」をテーマコンセプトに開発され、1990年と1992年に合計4編成が製造。
それまで伊豆方面へのリゾート列車として人気を博していましたが、時代は高級志向へと遷り、後継のE261系「サフィール踊り子」に譲ることに。今回のダイヤ改正で引退となりました。

その後の処遇は決まっていないが、転用するにもオールハイデッカー構造や制御方式も古く使い道が無い状態で、恐らく廃車となる公算が高い。
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最近の251系の車体を色々見ていくと、なかなか痛々しいので可愛そうになってしまいます(ノд・。) グスン
since1990ですか・・・。ひとつの時代が終わったのですね。

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おまけ・・・と言いますか、こちらも「スーパー」な特急?
秋田新幹線E6系「スーパーこまち」という存在。
2013年3月16日から2014年3月15日にかけ、たった1年間だけの愛称だった「スーパーこまち」。
「スーパーこまち」は東京駅 - 盛岡駅間で「はやぶさ」と併結、宇都宮 - 盛岡間の最高速度を300km/h運転する列車に名付けられました。

新幹線で「スーパー」を冠する列車名が付けられたのは、実はこの「スーパーこまち」だけ?!

東海道新幹線で300系「のぞみ」が登場する際に速度向上と停車駅が東京-新大阪間で新横浜だけの「スーパーひかり」計画としてのプロジェクト名が掲げられましたが、実際には「のぞみ」という列車名になり、名古屋飛ばしなどと揶揄されることも。
列車名に冠されるには至らず「スーパー」は俗称という存在に留まります。
その後も各新幹線で停車駅を飛ばした列車が設定されたり、上越新幹線では東京-新潟間無停車の「スーパーとき」などと称される列車もありました。
実際には「とき311号」という無難な列車名で、知らないと速さは伝わって来ないものだったり。
他にも停車駅や速達列車などで他の列車と同じ定期列車名なのに、俗称で冠が付く列車は多数ありましたが・・・。
なので、新幹線の指定券に「スーパーこまち」と、しっかり「スーパー」が表示されていたのも、たった1年でした。
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この時は、ただ物珍しさで「スーパー」と書かれた列車を選んだだけで乗った、「スーパーこまち」の指定券。
しかし、この時は東北新幹線で大雪の影響でダイヤ乱れが発生し、東京まで各駅の本線(通過線)で停車して、
横で副本線(待避線)から先行する「やまびこ」を先発させたり、その続行で最高速度も200km/h出すか出さないか程度で、1時間55分遅れで東京に到着するという、何という嫌がらせ(`□´)コラッ!
それでいて「ハイスピード料金」※はしっかり徴収するという・・・なんて日だ!
でした。。。
※指定券右下に「NO4000」と書かれた部分がありますが、通常の特急料金は4000円で「はやぶさ」などに適用されるハイスピード料金は特:4300円という意味。

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見た目には、E5系とE6系が併結され、「スーパー」と言われなくても見るからに速そう・・・と判ります。
しかも300km/h運転と275km/h運転との差で「スーパー」か「それ以外」かって・・・。レベルが高すぎる(^^;)
この画像では「スーパーこまち」はE6系で「こまち」はE3系というイメージになってますが、この時もE6系の「こまち」が存在して、実際には見た目に何も変わらなかったりします。
「こまち」が「スーパーこまち」に追い抜かれる事も無く、発車する時刻によって最高速度が300km/hの「はやぶさ」と併結するか275km/hの「はやて」に併結するか、の差でしかありません。

現在では「はやぶさ」が320km/hを行っているので、必然的に併結する「こまち」も320km/hで、「スーパー」の冠は消滅しています。

こうして、各社の「スーパー」は鳴り物入りで登場しながら最後は人知れず消滅・・・なんとも身勝手な名付け方でしょう(´д`)

特にJR北海道や東日本の「スーパー」消滅作戦は、上げて落とす・・・という仕打ち。
さらに、不運な運命を辿る列車名が多く、「スーパー」という横文字を併用するので歴史感が伝わって来ないことも利用者に響かないのか。
伝統の「つばめ」や「さくら」の方が日本人は馴染むのでしょうかね。

あれ?「スーパーはつかり」は・・・?
ゴホンゴホン ||:3ミ(゚д゚)、ペッ


以上、「スーパー」な特急たち JR東日本編でした!