2020年春、JRのダイヤ改正で「スーパー」を冠する特急列車が一気に減少となりました。

JR北海道では特急
「スーパー北斗」
「スーパーおおぞら」
「スーパーとかち」
「スーパー宗谷」(2017年3月ダイヤ改正で「宗谷」に)
「スーパーカムイ」(2017年3月ダイヤ改正で「カムイ」に)
「スーパー白鳥」(2016年3月21日を以て運転終了、26日廃止)
・・・
などが存在し、道内では「スーパー」だらけな状態になっていたのも、もう過去の話・・・。
振り子式車両のキハ281系をはじめとする最高速度や停車駅の少なさで速達性を高めた特急には「スーパー」が冠され、
キハ183系などで運転されていた停車駅多め&最高速度低めの列車にスーパー無しの列車名が設定されていましたが、
今回の2020年春ダイヤ改正により北海道の「スーパー」特急は上記の列車名を最後に消滅し、ついに「スーパー」の冠は無くなって普通に「北斗」・「おおぞら」・「とかち」などに名称変更。
当初、使用する車両は「スーパー」級として登場したのに、今は「スーパー」と呼ばないって(´・ω・`)
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789系1000番台「スーパーカムイ」は札幌と旭川(136.8 km) を結ぶ特急で、
登場時は最高速度130 km/h、所要時分は1時間20分とJR在来線特急でもトップクラスの速さを誇っていました。
現在は最高速度120km/hで、普通に「カムイ」の名を付けて「スーパー」時代と同様に運転しています。
べ、別に「スーパー」が無くなったからって、前と同じ速度で走っているんだからねっ(`□´)
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「スーパーカムイ」の中には、旭川から札幌の往復運用の他に、札幌-新千歳空港間の快速「エアポート」にそのまま充当される列車もあり、「スーパーカムイ」&「エアポート」と分身の術を備えた列車もありました。
ヘッドマークがLEDながら2列車の表示をしているところも珍しかったものです。
2016年春のダイヤ改正までは、発駅が旭川側または新千歳空港側から、それぞれ札幌駅を跨いで着駅を発駅の逆側とする「スーパーカムイ」←→「エアポート」の指定席を利用する場合、「スーパーカムイ」の特急料金だけで利用できました。
しかし指定席の販売座席数が12席(4席×3列)しかなく、列車は通しで乗れますが同じ座席を利用するのは難しいこともありました。
そのため、同一列車で札幌駅で折り返し停車中に他の指定席へ移動をすることを前提に、それぞれ2列車の指定券を2枚を発行して乗車可能とすることが出来ました。
この場合でも料金は特急料金のみでOKでしたが、先のダイヤ改正以降では2列車分の特急料金&快速指定席料金が必要となりました。
そして現在では、789系1000番台「カムイ」と0番台「ライラック」からの札幌-新千歳空港間への通し運用そのものが無くなってしまい、快速「エアポート」は721系・733系の通勤形運用となり、区間も小樽側へと運用され、特急形での快速運用はありません(´・ω・`)
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北海道内で初の「スーパー」ディーゼル特急となったキハ281系「スーパー北斗」。
運転当初は最高運転速度130km/hで運転され、その加速・減速の感覚は「これは電車か?」と錯覚に陥られるほど。
キハ183系などでは味わえない感じは感動を覚えたモノでした。
現在は最高運転速度120km/hで運転され、函館-札幌間の到達時間は最速列車で2時間59分から3時間26分となっています。
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次に根室本線系統で使用されているキハ283系「スーパーおおぞら」のご紹介。
先に登場したキハ281系と同じく制御付自然振子式を装備して、傾斜機構はキハ281系からは自己操舵(セルフステアリング)機構を組み込み、
台車前後の軸箱に繋がれたリンクが曲線通過時に伸縮、車軸を常に軌道と直角に保つ機能を追加したことが特筆されます。
あわせて、車体の傾斜角度をキハ281系の5度から6度に拡大して曲線通過速度を落とさずに運転できるようになりました。
こちらも最高速度130km/hで札幌-釧路間を運転し、キハ183系「おおぞら」の4時間25分から最短3時間32分へと大幅に短縮され、道内の移動に革新をもたらしたと言えるでしょう。
こちらも現在は最高速度130km/hから110km/hへと引き下げられて札幌-釧路間で所要時間が平均で従来より約20分程度長い4時間11分、最速列車で3時間59分となることに。

ただ・・・現在はキハ281系や283系が何故に最高速度130km/hから120km/hや110km/hまで引き下げられているのか・・・。

それは、ご存知の方も多く居るかと思いますが、常に高速運転をしていただけに、運転中に走行系部品が落下するなど重大事故に繋がる事象が頻発するようになったこと。
決定的なのは、それが原因で脱線や車両火災が発生して、さらにJR北海道内部の不祥事が続いた事もあり緊急措置としての対策が運転速度の引き下げでした。

キハ281系「スーパー北斗」wikiより

キハ283系「スーパーおおぞら」wikiより

と、いうことで両者の系列には様々な不運やアクシデントが重なり、それまでイケイケ状態wだったモノがどんどん悪い方向へ進み、全ての事柄が絡み合って、このような事態を招いていると記させて頂きますm(_ _)m

「・・・たら」、「・・・れば」などを使えば何とでも言えることでしょうけど、
もし全て順調に進んでいれば次期ハイブリット振り子式特急キハ285系の量産化となっていたのかもしれません。


wikiより引用

キハ285系

スピードアップと省エネルギー化を両立させる次世代特急車両として開発を進めていた特急形気動車。
JR北海道と川崎重工業との共同開発による、振り子式車体傾斜システムと空気バネ式車体傾斜システムを組み合わせた「ハイブリッド車体傾斜システム」、およびJR北海道と日立ニコトランスミッションとの共同開発による「鉄道車両用モーターアシスト式ハイブリッドシステム」を搭載し、2011年4月から試験車の設計・製作に着手した。
しかし、開発当時JR北海道管内で事故や不祥事が続発したため「現状としては、『安全対策』と『新幹線の開業準備』に限られた『人』『時間』『資金』等を優先的に投入する必要がある」と判断、「コストとメンテナンスの両面から過大な仕様であること」「速度向上よりも安全対策を優先すること」「従来形式での車両形式の統一によって、予備車共通化による全体両数の抑制と機器共通化によるメンテナンス性の向上が図られること」として、試作車落成直前の2014年9月10日に本形式の開発を中止し、今後は運用実績のある既存のキハ261系の生産を継続して老朽化した特急型気動車の置き換えを行う方針に転換することを発表した。
同発表後、この時点で製作されていた現車(3両編成:キハ285-901+キハ284-901+キハ285-902)については同月26日に川崎重工業を出場し、苗穂工場まで甲種輸送された。その後は苗穂工場内で試運転を行った後、同年10月31日付で札幌運転所に新製配置され、本線試運転も実施した。
その後、試作車については、マヤ34形の代替を兼ねて在来線用総合検測車への転用が検討されていたが、検測車としての転用は断念することとなった(総合検測車はマヤ35形の新造で対応。JR北海道は「今後の活用法について検討中」としていたが、製造中のキハ261系に部品を転用するため、試作車は2015年3月31日付で車籍抹消(廃車)となり、2017年3月に解体された。

以上、キハ285系 wiki

本当は、まだまだ速度向上の動きが有ったのが、このような決断を迫られた訳です。
運転速度の引き下げで、根本的な解決策とするのは違うような気がしますが、時代が時代だけに、それが完全では無かったとすると、それ以上の動きは世間が許さなかったのかも知れません。

しかも、キハ283系は廃車が始まり、キハ281系より先に退く気配です。性能が劣るキハ261系に置き換えられている状態になっています。

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そして・・・
281系・283系の振り子式から車体傾斜式に変更されたキハ261系列へ進みます。
こちら0番台「スーパー宗谷」
2000年3月11日ダイヤ改正に伴い、これまでの宗谷本線急行列車はすべて特急に格上げとなしました。
特急「スーパー宗谷」の宗谷本線名寄以南の最高速度を130 km/hとして運転するなど、こちらも「スーパー」感を売りにして高速化を図りました。
が、こちらも現在は最高速度120km/hに引き下げて運転されています。_0013294
こちら、キハ261系1000番台「スーパーとかち」
従来のキハ183系列「とかち」の置き換えで「スーパー」化。
しかし、こちらも現在の最高速度120km/hとしています。
今回のダイヤ改正では、「北斗」・「おおぞら」・「とかち」として高速化が見送られた「オホーツク」を除く道内の特急には全て使用されることに。道内ディーゼル特急のスタンダードとして君臨する時代となりました。

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さて、こちら「スーパ-」のラストは789系0番台「スーパー白鳥」
北海道新幹線の開業により現在では函館本線へ転用され1000番台「カムイ」と並んで「ライラック」として運用されています。
0番台にはグリーン車が設定されていて、「ライラック」を選べば札幌-旭川間で半室ながらグリーン車も楽しめます。
「スーパー白鳥」時代には青函トンネル区間で140km/h運転を実施。JR北海道で唯一本州へ行ける電車でした。

このように、これらの「スーパー」な列車たちは度重なる不運により性能を存分に発揮する事が出来ないまま、今に至っています。
しかしながら、「スーパー」な車両はこれまでの技術革新があってこそ、このような車両が誕生出来た訳で、本来であれば更なる車両が登場していると思います。
車両そのものの性能は素晴らしいのですが、それを封印された背景の裏には紙一重な危険性が潜んでいると言っては言い過ぎですかね( ̄▽ ̄;)

理想や欲望wを挙げればキリが無いのですが、現在の日本でこれ以上の在来線(ディーゼル)特急の高速化は難しいのでしょうか。。。
さらに北海道という土地柄、冬の厳しい環境も含めて、なかなか一筋縄では行きませんね。

なにやら、ある意味ブログっぽくなりました( ̄ー ̄)

以上、「スーパー」な特急たち JR北海道編でした。

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