お召し列車の代名詞といえばロクイチですが
ロクイチは直流機関車ですので非電化区間でお召し列車が運転されたときにその任に就く機関車として
ディーゼル機関車DD51が指定されることが多かったのです。
主にJR東日本管内でのお召し列車運用には高崎車両センターに所属する842号機が非電化区間のお召し列車牽引機として用いられ、
台枠側面の飾り帯やデッキ手すり・煙突カバーにステンレスが用いられて整備されています。
こちらもロクイチ同様にお召し運用に就かないときはイベントなどで運転されて人気を博していますが、ロクイチと違うところは今なお現役で本線上でお目にかかれるところでしょうか。

前置きが長いですが今回は2002年(平成14年)6月3日、天皇・皇后の山形訪問(植樹祭臨席など)に伴い1号御料車編成によるお召し列車を新庄から陸羽西線経由で酒田へ運転(片道のみ)されたDD51 842牽引(予備機DD51 895)の撮影記をお送りします。
後日談ですが2007年(平成19年)7月に(新)1号御料車編成に代わる皇室用車両を含めたE655系電車が導入され、
2008年(平成20年)11月12日にE655系による初めてのお召し列車が常磐線内で運転されたことから、(新)1号御料車編成によるお召し列車は事実上これが最後の運転となりました。
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この時は関東から延々と夜通しクルマを走らせ東北道・山形道経由で新庄まで向かい、翌朝にようやく陸羽西線沿線までたどり着いたというものでした。
まずは挨拶代わりに清川付近で俯瞰した1枚。

しかしながら、沿線の地理は何が何だか判らない状況のまま乗り込んでしまったので、先に現地入りしていた只見ラッセルや上越線での特雪でお世話になっている会社の先輩に先導して貰いながらの撮影でした。

しかし、まずは現地の状況を調査(^^;)
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狩川駅の朝は日常でした。まさかこの3時間後にお召し列車がやって来るとは思えないほど特別感は無かったのです。
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とは言うものの、久しぶりの非電化お召し運転。さらに自分は初訪問の陸西でポイントも判らず・・・なので
雑踏を避けるために俯瞰出来る鉄塔がある山へ。
最上川をバックに編成も入りますので最初はココで決まり!としていましたが、やはりお召し列車、日の丸を正面から狙いたいとの思いもあり、下山することに。
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そうこうするウチにお召し列車の露払い列車が来てしまいました。もうこの後は本番になります。
ヤバっ、直前に地上に降りるのもバツ悪いし・・・。しかし意を決して山を降ります。

さきほどの山から降りると麓に最上川と立谷沢川が合流する鉄橋があり、ここは広く河原になっているので撮影ラインは横並びに広がります。
ここなら大丈夫そうなので、ここでお召し列車を見送ります。
実は冒頭で俯瞰した鉄橋の現地です。
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山を降りてセッティングも早々に、上空のヘリもやって来て、すぐにトンネルからやって来ます。
来た!DD51のお召し列車!
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今までロクイチのお召し列車は何度か見たことありますが、DD51のお召し列車は初めて見ます。ファインダー越しに見る日の丸を掲げたDD51に動揺(゚Д゚≡゚д゚)

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なんとか編成を収め、引き続き1号編成を・・・

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っと、その前にDD51のキャブ。ブレちゃってますが・・・遠い目で区名札に「御召」と入っています。
担当機関士他、乗務員の白手袋が見えます。

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そして・・・皇后美智子様のお姿。反対側には天皇陛下がご乗車。現在は上皇様・上皇后様です。
手を振ってお応えしてくださってます。
菊の紋章が輝いてますねぇ。
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最後尾の車掌氏。こちら側に居るカメラの砲列に驚きの表情。
あっと言う間に走り去って行きました。

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さて、お召し列車は酒田まで運転、その後は折り返し新庄へ回送で戻って来ます。
今回もその返却回送を狙います。
ここは沿線民家の土手下。少々ご挨拶させていただき、撮影許可を貰います。
返しは新庄区のDE10が担当。急に青空が。。。本番は少し曇っていましたので残念です(;´Д`)
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ここで御料車を。菊の紋章は外され、カーテンもビシッと閉められています。

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最後尾にはお召し本務機DD51 824
乗務員も乗っていますね。
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引き続き新庄へ戻ります。現着すると既に入れ換え中。DD51 842のランボードや手摺り、煙突カバーなどがピカピカに磨かれているのが判ります。
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御料車も間近に賞味。
これで、ひとまず昼の部は終了です。
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さて、お召し列車が運転された当日の夜、1号編成はすぐに大井工場へ返却されるということで、再び新庄駅へ。夜の1号編成は車内に灯りが見えます。

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新庄駅の跨線橋から。どうやら1号編成が据え付けられている陸羽東線のホームには立ち入れられないよう係員が出張っています。

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特徴的な屋根構造の御料車。夜の雰囲気も艶やかでした。
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そして翌朝。今度は機関車を高崎へ回送。自走ではなくて昨日の新庄区DE10が小牛田まで牽引するようです。
DD51は本務機842号機と予備機895号機の重連。結果的に無動力ですが3重連となります。

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842号機とは違い、ランボードや手摺りはステンレスでは無く銀色塗装の予備機895号機。

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そして、青空の下、高崎まで回送されるお召し機DD51 842+895
遠路はるばるお疲れ様でした。