ふとした思い付きで・・・(^^;)
関東鉄道・竜ヶ崎線に乗ってきました。
今回もたむさんと重連で乗り込むスタイルでしたぁ(^^;)

ただ、列車は1両の単行運転だけどな!(´д`)



wikiより
東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線龍ケ崎市駅との乗換駅である佐貫駅から東南東へ向かい、
龍ケ崎市の中心市街地へと延びる全長4.5キロメートル、唯一の途中駅入地駅を含めて3駅を片道7分で結ぶ短距離路線である。

線形は各駅付近を除きほぼ直線である。関東鉄道常総線と同じく非電化・内燃動力(気動車使用)の鉄道路線で、全線単線かつ途中に列車交換(行き違い)設備を持たない(全線1閉塞)。
休校期間を除く平日朝の列車が2両編成となる以外は、1両編成(単行)で運転されている。


関東鉄道といえば取手から下館までを結ぶ「常総線」が有名ですが、敢えてそこは外して竜ヶ崎線へ。
こちらは画に描いたような、片道終点のいわゆる「盲腸線」。
しかも途中に駅は1つ。その次は終点という路線です。
かつては途中にもう2駅あったようですが、それでも路線距離は4.5kmとJR地方交通線なら1駅分程度という区間の短さ。
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JR常磐線の「龍ケ崎市駅」を降りて通路を2、30mほど進むと見通しの無い案内表示があり、
それに沿って進むと改札口(と言っても無人です)があります。
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この先はトイレか何かあるんじゃないかと思うほどトリッキーな入り口。

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そこに佇む1両のディーゼル車両。キハ532号

この車両、レアなのです。
運用が原則的に土曜日限定という車両、
他の日は竜ヶ崎の車庫に居ますから見られないという事ではないのですが( ̄▽ ̄;)
キハ532形
wikiより
詳細は「関東鉄道キハ532形気動車」を参照
532の1両が在籍。元国鉄キハ20系気動車の走行装置を流用し、車体新製した車両である。
1981年12月竣工。

キハ310形(313 - 318)・0形と同様に新潟鐵工所製で、前面が切妻3枚窓の貫通扉付きでよく似ているが、側面は片開き3ドアかつステップ付きとなっている点が異なる。
登場当時からワンマン運転対応となっているが、ワンマン表示機以外に目立つ専用装備は存在しない。
これは運行区間が短いことによる特徴で、容量増設が必要ない燃料タンクも走行装置と同じくキハ20用タンクをそのまま流用している。
キハ310形と異なり、前照灯の位置変更や方向幕の設置工事は行われていない。
乗務員室は全室構造である。客室ドアはホームのない側にも非常用として設置されている。
現在では、毎週土曜日の9時台 - 14時台に定期運行され、運転予定が公式サイトで発表されている。

色々とややこしい経歴を持つこの車両は独特な構造をしていて
wikiに記述されているとおり
竜ヶ崎線ではホームが全て同じ側に設置されているため、客扱いの都合で運転台の位置が通常と左右逆になっていることと
竜ヶ崎方向に向かって左側の側面にある扉は一切使用されないが、本形式では客用扉・乗務員扉共に省略せず、両側面に設置されている。
という部分が最大の特徴(^^;)
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実際に竜ヶ崎方の運転台を見てみると進行方向右側に設置されていて通常左側にある部分は何も無く
色々と違和感があります。
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まぁ、客室に座って前を見てしまうとそれほど違和感は掻き消されてしまうのはテツの異常な慣れなのか。。。(^^;)

【前面展望動画】もご覧下さい。


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佐貫を発車してすぐ左カーブを抜けると、その後はひたすら(ほぼ)直線が続きます。
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途中。唯一の中間駅「入地(いれじ)」駅に到着。誰も乗ってきません。
午前中は佐貫から竜ヶ崎へ行く乗客より龍ケ崎からJR常磐線へ乗り継ぐ乗客の方が多い傾向です。

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短尺レールのジョイント音と、そのたびに揺れる車両。
ひたすら直線が続く割には短い路線なのに果てしない田園風景を身近に感じるのは・・・
それはディーゼルだから?

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どこまでも続くイメージでしたが、気が付くと町並みが見えてきて、そこは竜ヶ崎。
ここに全ての車両が留まる車庫線があります。
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龍ケ崎に到着。駅周辺には自転車が多く見られました。この辺りは平坦なので竜ヶ崎線と自転車が競合しているらしいですな(´д`)

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終点の竜ヶ崎駅は終端ホームらしくそのまま改札口から車両が見えるスタイル。
今では有りそうで無い光景に、和みます。
ICカードリーダーが取り付けられているのは時代の流れでしょう・・・。
運転本数は朝晩に20分おきになるほか日中ほぼ30分に1本程度。
始発と終車は早くも無く遅くも無く・・・。都内への通勤も可能な本数でしょうね。

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駅を降りて車庫に向かいました。
こちらには新型のキハ2000形が2両休んでいました。


キハ2000形
詳細はwiki「関東鉄道キハ2000形気動車」を参照
2001・2002の2両が在籍。1997年新潟鉄工所製の自社発注車。
常総線配置のキハ2100形シリーズと同様に側面は両開き3ドアだが、ステップ付きとなっている点が異なる。
乗務員室は完全な半室構造となり、乗務員室扉はホーム側にのみ設置。
反対側は小窓が設置されており、仕切りもないため前面展望が可能。
客室ドアはホームのない側にも非常用として設置されている。

土曜日はキハ532号が運転していて平日にはキハ2000形が運用に入るようです。
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ちょっと判りにくいですが車両片方が普通なら運転台に入る乗務員室扉が無いのです。
その分、ドアの周りを埋めてしまったような細長い寸法で窓が配置されています。
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反対側は、ちゃんと付いてますよ。乗務員室扉。

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ちなみに、キハ532は両方あります。
こちらから降りる事は無いのでしょうけど。。。

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関鉄といえば、オレンジとベージュのツートンでした。
それが新塗装となったカラーリングがこの色でしょうかね。
現在は新型キハ2000形以降、白色ベースと青帯に・黄色や赤帯の車両へ置き換わっています。
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この色の車両も常総線ではイベント事がないと見ることが難しいので、竜ヶ崎線なら土曜日に来れば見られます。

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竜ヶ崎から佐貫へ戻る列車では自転車を乗せた乗客も見られました。
自転車乗り入れOKは北関東では上毛電鉄もそうでした。
地方私鉄は通常NGな事案も色々とOKとする乗り方がありますね。

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途中駅の入地駅。
駅名板の形状が鹿島鉄道に似ています。
歴史を辿ると、もともと関鉄から鹿島鉄道に分離している経緯があるので、実は関鉄スタイルが元祖なのでしょう。

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佐貫に戻ってきました。
車内が空いたときに1枚。
3扉ロングシートのディーゼル車も貴重な存在です。
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扇風機が「JNR」でした。今なお現役。

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ステップがあるのも国鉄時代を感じますね。

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佐貫方の運転台は通常通り左側。前後で同じ側に運転台があります。
それにしても、スイッチ類が運転士の背中側にあるので前照灯のスイッチは運転中には入れられないですな。走行前に入れておく必要があります。
ノールックで入れられると言えばそれまですが(^^;)

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国鉄キハ30は両開き吊りドアでしたが、この車両は片扉3ドア。
なかなか無い形状です。




「竜ヶ崎」といえば・・・
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「竜ヶ崎コロッケ」があります。
関東鉄道竜ヶ崎線は「竜鉄コロッケ☆フリーきっぷ」という1日乗車券が発売されています。
竜ヶ崎線沿線の提携店では200円の割引券付き。

佐貫から乗車する際には、最初に1日乗車券を購入する場合、自動券売機では切符を買わずにそのまま乗車して
終点の竜ヶ崎で1日乗車券を購入する申し出をした後、改札を出て窓口で購入可能です。
色々と不安感は有りますが「そうして下さい」と乗務員から言われるので、そうしました(^^;)


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コロッケは竜ヶ崎市内の店で食べられますが、事前にコロッケ割引券が使えるかどうか確認することをお勧めします。

龍ケ崎市商工会が運営している企画きっぷのようで。
実は関東鉄道が自主運営している訳では無さそう。

で、気が付いたことが。。。

関東鉄道「竜ヶ崎線」
行政は「茨城県龍ケ崎市」なのですな。

「竜」と「龍」の違いがあります。

竜飛と龍飛みたいなもんですか?!


しかも、常磐線と接続する駅はJRが「龍ケ崎市」駅。関東鉄道は「佐貫」駅。
もともとJRも「佐貫」だったのですが2020年3月14日に改称されています。

wikiより

駅名の由来
JR東日本の駅名である龍ケ崎市駅は、市名「龍ケ崎市」に由来する。すでに関東鉄道竜ヶ崎線に竜ヶ崎駅があることから「市」が駅名につけられた。現在は関東鉄道のみの駅名となっている佐貫駅は開業当時の地名に由来し、開業当時から現在に至るまで駅周辺の地名として使用されている。
駅が開業した1900年当時は馴柴村佐貫となっており、旧龍ケ崎町域ではなかった。その後、1954年に馴柴村ほか5村が龍ケ崎町に編入され、龍ケ崎町が市制を施行し龍ケ崎市となり、駅所在地も龍ケ崎市内となった

改称の検討と延期
常磐線の当駅に市名を冠する必要があると考えた龍ケ崎市はJR東日本と協定書を締結し、2017年4月にJR線の当駅を「龍ケ崎市駅」に改称することが一旦は予定されていた。
覚書を交わした当初の段階で、2017年4月に予定されていた消費税増税に伴うJR東日本のシステム変更に合わせることで、市が負担する改称の経費を削減する事を見込んでいた。

その後、消費税増税の延期が決まり、市の負担が増える可能性が出てきたことで、改称時期を延期することとなった。
その後、市は2020年春に改称する方針を固め、JRが予定する大規模な施設更新に合わせて行うことで負担を減らすこととなった。

2018年7月10日、JR東日本水戸支社が「龍ケ崎市駅」への2020年春の改称を正式に発表し、2019年12月13日に、2020年3月14日のダイヤ改正時に「龍ケ崎市駅」への改称を行うことを発表した。
2015年6月時点での駅名改称に関する「龍ケ崎市長への手紙」の企画課の回答によれば、市の打診に対し関東鉄道は「竜ヶ崎線の駅名は現状の佐貫駅のままとしたい」旨を回答したとされ、その後も関東鉄道は駅名変更を予定していない。
だそうな。
なかなか色々とややこしい竜ヶ崎と龍ケ崎市。
そして、「竜」と「龍」の違いなど。。。
クセ強めの短距離路線です。

以上、関東鉄道 竜ヶ崎線でした!