平成4年12月 
みちのく 一人旅にてw
青森県・野辺地駅

列車から降りたって、そこで向かう処とは・・・

南部縦貫鉄道です(^_-)
img235
まだJR東北本線だった野辺地駅で降りて跨線橋を登っていくと、そのまま乗り換え通路があり
その先には異空間な世界が広がっていました。
img081 (2)
手前まで広い通路が展開している先には、急に木造になって幅が狭くなっている通路が・・・
「レールバス」と書かれた下に南部縦貫「社線」という表現が、いかにも国鉄気質が抜け切れていない時代でした。
この先には違う何かに進めるという気配が感じ取れます。
img237
ひとつ前の画像で跨線橋の通路を突き当たって左へ進み階段を降りていくと、
冒頭のアングルで見えたホームに降り立つことが出来ます。
そこには、跨線橋から見えた小さな車体が佇んでいました。
確かに違う何かが有りました( ̄▽ ̄;)
レールバスというぐらいですから気動車(ディーゼルカー的)な訳で、
アイドリングでガラガラ・・・と休んでいるのかと思っていたら
この時はエンジンは掛かっておらず、静かに停まっているだけ。
なので、存在感を消している雰囲気が後から思えばギャップだったのです。
img236
南部縦貫鉄道 野辺地駅の発車時刻表。
1日5本です。朝2本 昼1本 夕2本
まぁ良心的な間隔で運転されていました。
9時台と14時台が張り紙で修正されていましたが、これは恐らく東北本線のダイヤ改正毎に接続を合わせて変更している以外は
基本的にほぼ何十年も変わらない時刻なのでしょう。

この時は昼間の14:20発に乗車していたようです。
この記事を取り上げようと思った時、ちょっと暗かったから夕方っぽかったかなぁ・・・と思っていて
16:40発の便に乗っていたと記憶していたのですが、南部縦貫鉄道を野辺地から七戸の往復して、
野辺地に戻って来たら青森へ向かうため何かに乗ったはず。
すると、野辺地16:30発青森行き「はつかり」13号の指定券が見つかったので、
14時台の便に乗車し七戸まで往復して、16時30分には野辺地へ到着していたという物的証拠による物から判断しますw
img239
さて、発車時刻前ですがレールバスの乗降扉が半開きになっていたので
駅舎に居た駅員さん?に声を掛けて乗っても良いか尋ねると「良いよ~」という返事。
さすれば!
停車中のレールバスに乗ってみました。
中はロングシートが並び、意外にもこぢんまりしていました。
そして良く整備されているのでしょう、小綺麗な印象でした。
内装もピンク系でバス窓も相まって、結構なバス感w
そして・・・12月でご覧の通り雪も積もっている中でエンジンが掛かっていません。
それ以前に暖房が無さそうな雰囲気(^^;)
それでも、そんな寒さを感じなかったのは初めて乗る高揚感もあったからなのかも。
img240
客室から運転台が丸見えなので、運転台に近寄ってみます。
何やらエンジンキーのような物が刺さっていますが、これがまた普通に原付バイクのカギのような形ですw
そして、ご覧の通りとてもシンプル。
圧力計は鉄道車両で良く見るヤツだけど、速度計やら窓際にある3連メーターパネルに2つしかメーターを入れてないしw
しかも、後付け感満載です。昔のバスのような雰囲気を残しつつ、いかにも鉄道という部分で一目で分かる部分はブレーキ弁ハンドルですかね。
アクセルに当たる部分が前後に動くレバー式っぽいし。ノッチを刻んでいくようなマスコンでは無さそう。
そして、噂には聞いていましたがギアがマニュアルのようでシフトレバーとクラッチペダルが見えます。
このシフトレバーは棒の部分が長いので完全に旧型のバスのよう(^^;)
でも・・・これ・・・どうやって動かすんだろう・・・と思いました。
鉄道のディーゼル車は昔から自動変速で今で言うオートマのような機能がありましたから
まさかギアチェンジを必要とするマニュアル車なんて・・・。
このレールバス、やはりタダの車両じゃ無さそうです(*゚∀゚)
ってゆーか、この状態で誰も居ないまま放置しているってのも今考えれば凄い光景です。
ま、素人が来てすぐ扱えるようなモノじゃないから大丈夫なのでしょう。

と、思っていると運転士さんがやって来ました。
今回はここまで。

次回、いよいよ乗車編です。
お楽しみに♪